明けてクリスマスの朝、前夜シリウスとはりきりすぎて踊りまくったために はハーマイオニー

の悲鳴に近い声で起された。


「だから言わないことじゃない!!綺麗な足をこんなに痛めてしまって!!」

ハーマイオニーは頭を抱えてうめいた。なるほど、掛け布団の間から突き出た彼女の足は腫れ上がって痣だらけで

あった。


「まったく、シリウスもシリウスだわ。あの人はいっつも無茶なことばかりするんだからーーー

 昨日だって、私達がベッドに行く時間を無視して、 を離さないであっちや、こっちや振り回して

 まる一晩中踊りまくったんですからね!!」


ハーマイオニーは腕を組み、舌打ちしてぶつぶつとごたくを並べ始めた。


「そんなに騒がないで頂戴。ハーマイオニー。シリウスのせいじゃないわ。私が昨日無理しすぎたのよ。久しぶり

 のダンスで体が疼いて、

 シリウスが新しく教えてくれたステップもーーとても楽しかったものだから・・・・。」


はそう言ってとんでもないことだと憤慨している彼女をなだめた。

「今日は靴下もはかないで一日フェルトのスリッパを履くだけにしたほうがいいわ。

 第一その足じゃ階段をまともに下りられるの?朝食を持ってきてあげるわ。」


「いいのよーーハーマイオニー!そんなことしないで!大丈夫だから!」

は慌てて、部屋から出ようとする彼女の服の裾を掴んで引き止めた。

「わかったわ。でもフェルトのスリッパだけは履いてね?」

ハーマイオニーは有無を言わせない調子で言った。

「は〜い」

は譲歩せざるをえなかった。

「それじゃあ、プレゼントを開けてみましょ。」 はベッドの足元に積み上げられている山を発見していった。

ハーマイオニーは横でまだ寝息を立てて寝ているジニーを揺り起こしそうとした。

「ダメだわ。完全に熟睡してる・・。」

ハーマイオニーは首をふりふり溜息をついた。

「疲れてるんでしょ?昨日のダンスで。寝かしとこうよ。さ、開けよう。開けよう。」

はハーマイオニーの手書きの包みを破ろうとしていた。

彼女からのプレゼントはとても実用的な物ーーー「宿題計画帳」だ。

ハーマイオニーも今まさに、 からの包みを開けようとしていた。

中身は茶色い革表紙の東洋の歴史の本一冊だ。

。ありがとう!私このシリーズずっと欲しかったの!!」

開けるなり、ハーマイオニーは歓声を上げた。

「どういたしましてーーハーマイオニーのプレゼントもこれから先、とても役に立つと思うわ。私

 計画性がないからちょうどいいかも。」

はクスクス笑いながら「今日やらないと明日は後悔!!」とわめいている

計画帳のページをバタンと閉じながら言った。

その他、ハリーからは「魔法史裏話」の本、ロンは色とりどりのハニー・デュークス店自慢の、クリームたっぷり

のチョコレートの詰め合わせ。シリウスはシルバーのちっちゃな今巷で大流行の、ポーラスター型ロングイヤリン

グ、フェリシティー伯母はレースのバラ飾りがついた白い繻子の靴、ミナ伯母はなめらかな黒・白のドラゴン革

手袋二組、でも、一番嬉しかったのはルーピンからのプレゼントだった。


彼はわざわざ朝食後、ジェニファーを使いにやって を誰もいない小サロンに彼女を呼び出したのであった。

「何?何をくれるんですか?」

はクスクス笑って楽しみを隠せない顔をした。

「何だと思う?」

ルーピンは後ろ手でにドアを閉めた。彼は両手に大きな黒い布をかけた四角張ったものを抱えていた。

「あててご覧。」

は額に皺を寄せ、「もしかしてーー天球儀?」

「違うよ、大はずれ!」

「スーツケース?」

「だめだなぁ・・・もうちょっと想像力を働かしてくれると思ったんだけど。
 
 でもいいかい?見せてあげる」


ぱっと布を取りおろすと、大きな白いケージが現れた。

中には二匹のふわふわのマロンケーキのような、茶色のタイリクモモンガが収まっていた。

二匹は夜行性なので、眠そうに目を手でこすっていた。

「モモンガじゃない!!わあーーびっくりだわ!!なんて素敵なプレゼントなの!!」

は手を叩いて喜びまくった。

「君が動物好きなのは知ってたからーーー喜んでもらえて嬉しいよ。」


「すっごく嬉しいです!!先生ってほんとにアイデアが豊かだわ!!」

は用心深く二匹のまた眠り始めたモモンガに手を伸ばし、手のひらに載せてみた。

「可愛い〜あ、でもチャットが当分ヤキモチやくかもね・・・」

はしげしげと手の中で仲良く丸まって眠るタイリクモモンガを眺めながら

不安そうに言った。

「でも最近は、外(グリモールド・プレイスの庭)に出て行ったきり帰って来てないんだろう?」

ルーピンはふと思いついて言った。

「うん、クルックシャンクスと一緒に行動してるみたい。ご飯の時間には帰ってくるんだけどね・・。」

はポツンと寂しそうに呟いた。


「そう・・でも彼らは君の側を離れないと思うよ。あ、そうだ。飼い方を教えとかないとね・・・。」

ルーピンはそう言うと飼育方法やトイレの躾などを事細かく、話し始めた。




その後ー一階の部屋から二匹のモモンガを手のひらにのせて出てきた は上の階で

彼女の姿が見えなくなったことに気づいた男性陣、女性陣にとっつかまった。

「う、あーー本物のモモンガだ!マジ凄いぜ。」

「ねえ、あたしにも抱かせて。うわ〜フワフワ〜」

「ねえ、これ、ルーピン先生から?」

「え、何でルーピンがこれを姫に?」

「静かにー寝てるんだから!」


やいのやいのの騒ぎで二匹のモモンガは双子やハリー、ロン、ジニー、ハーマイオニーの手に回された。

「そうだー名前つけたの?」

一騒ぎの中でハリーが言った。

「ううんーまだ。」 が言った。

「なら俺たちがつけてやろうか?」

「ダメよ。あたしがつけるわ。ね、いいでしょ ?」

「ジャンとグレッドはどうだ?」

「ダメよ兄さん、センスないわね?ミリーとティーンは?」

「え、雄じゃないの?」とハリー。

「何言ってんのー雌じゃないの?」とジニー。

「お馬鹿さんね。どっちも雄よ。」

ハーマイオニーが二匹を持ち上げて言った。

「じゃあ、ジャンとグレッドだ。」とフレッド&ジョージが言った。

「ダメーミリーとティーン。」とジニー。

「フィルとクルックはどう?」とハーマイオニー。

「君、自分の猫の名前が交じってるじゃん。」とロン。

「いっそのことロイとジームズってのはどう?」とハリー。



「えーーーっと・・・。」

は皆の視線が自分に痛いほど注がれるのを感じた。






「あーーあ、ハリーの名前に決まっちゃったなぁ・・・。」


数十分後、ウィーズリーおじさんの見舞いに行く途中のバギーの中でがっくりとフレッド&ジョージが言った。

「君が二匹の名付け親か・・やるじゃん。」

ロンがにやにやしながらハリーをこづいた。



そうこうしているうちにバギーは、病院に着いた。


ウィーズリー氏はとても元気そうで「 、ミナは元気かい?」

と言ってベッドの上に起き上がり、上機嫌で彼女の頭を撫でていた。


その後、ハリーたちはマグルの縫合治療をおじさんが勝手に自分の体に施したのがばれ、

ウィーズリー夫人と喧嘩し始めたので慌てて病室から、抜け出るはめになった。
















































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