■「仮面の男」1998年/アメリカ

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監督・製作・脚本/ ランダル・ウォレス
原作/アレクサンドル・デュマ
キャスト/レオナルド・ディカプリオ/ジェレミー・アイアンズ/ジョン・マルコヴィッチ/ジェラール・ドパルデュー
ガブリエル・バーン/アンヌ・パリロー/ジュディット・ゴドレーシュ/ピーター・サースガード/

【ストーリー】

17世紀、絶対王政時代のパリ。飢餓に苦しむ市民をよそに、権力と贅沢に酔う若き王ルイ14世。前国王に忠誠を誓った四銃士たちはそんな現国王の姿に胸を痛めていた。やがて機は熟し、かつての四銃士は牢獄に閉じ込められている“仮面の男”=ルイ14世の双子の弟(フィリップ)を救出し、
かつてない王のすり替え劇を画策する!

レオナルド・ディカプリオが善と悪の2役を演じた歴史劇。
フランス、アメリカ、アイルランド、イギリスから集められた豪華キャスト陣が出演しているのも
見所の一つです。

【コメント】

やっぱり何度観てもいいですね〜二回目ぐらいまでは最後のダルタニアンがフィリップを庇い、
王に刺されてしまうシーンや皇太后との切ない恋、フィリップとルイの対面シーンなどあっちこっちで
泣きまくってました。

さて、この映画の撮影地ですが実際にフランスのヴェルサイユ宮殿では
ありません!この宮殿に瓜二つの ヴォー・ル・ヴィコント城が使われています。

最初見たとき、「あれ、噴水が小さい?」「なんかやけに小さいな〜」
プチ・トリアノン宮使ったのかな〜と勘違いしてましたが、あながち
嘘でもないようです。なんとこのお城、ヴェルサイユ宮のモデルになった
ルイ王の財務総監の居城だったのです!

話を戻して、ディカプリオの双子の演技がすごく良かった!
見事に、これほんとにもう一人役者に弟がいるんじゃない?と思うぐらい上手い!!
フィリップにとても惹かれたけど、
すいませんっ!残念ながら四銃士たちが完全にルイ/フィリップを食ってしまっていた。

他の方のレビューでも大絶賛されてた銃士達の活躍が外せない。
ずーっと映画始まってからほとんど出番を主役より食ってる。
いやもうほんとにカッコイイ!
あの四人が剣や銃振り回したら、それだけでそっちに目が行きますよ。
ちなみに剣術が一番上手かったのは「エラゴン」にも出てるジョン・マルコヴィッチという
役者さんだったそう。動きがものすごくスムーズでした。
フィリップを王に仕立てる為の田舎での訓練期間のシーンが好き。
三銃士(当然、ルイ王護衛のダルタニアンはいません!)達とフィリップの
心の交流が描かれてて微笑ましい〜。

皇太后様・・美しく、凛としていてどこか深い悲しみを秘めた女性。
ん〜ダルタニアン、アラミス、フィリップ殿下と並んで目を離せなかったのはこの人かな。
実在のアンヌ母后(ルイ十四世の母)もこんな感じかもと思わせてくれるような
素敵な人だった♪

この映画は珍しく日本語吹き替え版、英語字幕版どっちでもいい、
オススメは日本語吹き替え版かな。英語字幕版に負けないぐらい声優陣が素晴らしい★
衣装デザインも派手すぎず、絶対王政時代のを忠実に再現した豪華な
目を奪うものばかり。クリスティーヌ(これも実在したルイ王の寵姫、ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール)の
黄金色のドレスに注目。一番綺麗。

あ〜最後に一つだけ、なんでダルタニアンが激昂したルイ王に殺されかけた
フィリップ殿下をかばって死んでしまったのか・・。
悲しすぎる・・フィリップ殿下はアンヌ母后との実の子でやっと会えたのに・・・
ここのシーンだけは何度みても泣けてしまう。

もうこんな映画作れないと思うほど名作だと思う。
なぜ公開当時は不評だったのか疑問だけど・・。




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