■「オーシャン・オブ・ファイヤー(ヒダルゴ)」2004年/アメリカ

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監督/ ジョー・ジョンストン
音楽/ ジェームズ・ニュートン・ハワード
キャスト/ヴィゴ・モーテンセン /オマー・シャリフ /ズレイカ・ロビンソン

【ストーリー】

千年の歴史を誇る壮絶なレース―オーシャン・オブ・ファイヤー。

勝者には絶対の富と名誉を、そして敗者には死をもたらすという、

命を賭した過酷なレースだ。

王一族と高貴な血統を誇るアラビア馬のみが参加できるというこのレースに、

初めて例外となる挑戦者が挑もうとしていた。

孤高のカウボーイ・フランクと、奇跡の野生馬・ヒダルゴだ。


【コメント】

これは、100年ほど前に実在したフランク・T・ホプキンズの伝記に基づく映画

でどちらかといえば男性向きの映画だと思う。

ロマンスはほとんどないし、インディ・ジョーンズやハムナプトラ

のような単純なアドベンチャー作品でもない。

だから、軽い気持ちで観たら後悔する←私がその一人。

それぐらいこの映画は凄いっ!!

まず、注目すべきは主役のヴィゴ・モーテンセン!!

彼はロード・オブ・ザ・リング

アラゴルン役で見事ハリウッド・スターの仲間入りを果たした方です。



さて、どっから書けばいいのやら?(だって、難しいのよ・・書くこと一杯で)

えーと、主人公フランク・ホプキンズはインディアンのスー族の酋長の娘と
白人の斥候の父親を持つ人物です。

まさにご両親は、(ちょっと時代を巻き戻しますが)ポカホンタスとジョン・スミスのようなご関係。

この彼がひょんなことからオーシャン・オブ・ファイヤーという
ホースレースの切符を手にすることから物語は始まります。

冒頭、白人の士官達がインディアンを虐殺するシーンは
胸が痛みました。

今のアメリカは―弱者の尊い犠牲の上に成り立っているんだと実感。

そして、後半。レディ・アンとカティーブの仕掛けた罠に落ち、

足に重傷を負ってぶっ倒れたヒダルゴを

フランクが「砂漠を越えられなかった」と呟き、銃殺しようとするシーン。

切なくて、つらくて、つらくてもう泣けてしまいます。

馬にとって足を負傷することは「死」に繋がるほど重大なことなのです。

酷なようですが、足を怪我して走れなくなった馬など

もはや馬ではないのです。

あと、人間の欲の深さと闇の部分を痛感しました。

レディ・アン。イギリス貴族の彼女は、綺麗な顔してかなりえげつないことをやっております。

この彼女、金に目が眩み、勝つためには手段を選びません。

意外にもベドウィン族と暮らしたという経験を持ちながら

馬やホースレースについて何一つ理解出来ていないという

いわば物事の表面だけで生活してきた人です。


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