「女誠国?おまけに女装!?何で私というか彼らまで?」

「こいつはもともと女やからええとして、何で俺やタマまでやらなあかんねん!?」

がひどく不可思議な顔で尋ねるを見ながら、翼宿は理由を聞いた。

「思い出したんです、ここいら付近に書物で女誠国があると記されてました

 実はその国では女性はいいのですが、男性は――」


ここで熱弁に力が入っていた張宿はよく前方を見ておらず、

誤って落ちていた小石にけつまずいて倒れてしまった。


まるで赤子のようにしくしく泣きじゃくりながら、起き上がった張宿を七星士達は

ぽかんと呆れ顔で見つめていた。


彼の先ほどまでの聡明さはどこにも感じられず、


「僕、僕、実は・・文字が出てる時じゃないと駄目なんですぅ・・

何にも頭働かなくて・・」


と泣き言を並べ始める始末だった。






「気になるじゃねーか!肝心なところなのに!」

鬼宿は「女性はいいのですがの後はどーなんだよ!?」

とじれったそうに喚いていたが、柳宿は先ほどの張宿の言葉を信用して

仲間達全員を女装させることに決めたのだった。



「うーん、やっぱりあたしってば、女装が一番似合うわよね〜」

久々の、楊柳をあしらったシフォンの白絹と藤色の宮廷衣装に着替えた柳宿は自らの美貌に満足するように頷いていた。


「なーにが、これがオカマも潮時よ〜って言ってた人の言葉〜?」


「あら、いったかしら、そんなこと?」



「さて、オイラもそろそろ着替えるのだ!」



美朱が張宿の着付けを手伝いながら、柳宿ときゃあきゃあ口論していると

もくもくと水色の煙があがり、中からなかなか可愛らしい砂色の髪をしたお団子頭の娘が現れた。


「井宿なのね?」

「あっ、も着替え終わったのだ〜♪」


ここで茂みで、柳宿の用意してくれた楊柳をあしらったシフォンの白絹と暗緑色の宮廷衣装

に着替えたががさりと出てきた。


その後、女物の着替えと化粧まで施された

翼宿と鬼宿が仏頂面を引っさげて出てきた。






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