デスフィアスは思い通りにならないことに業を煮やし

「いつまでも調子に乗るな!その強気、ここまでだ。お前もすぐに泣く事になる!」

と叫んで錫杖を振り上げた。

が鴛鴦斧を突き出して対抗しようとした時、常葉の森の木の実を食して

正気に戻ったハヤテとヒュウガが飛び蹴りで乱入した。

驚いたデスフィアスは二、三歩後退し、その隙にハヤテ、ヒュウガは

と脚を負傷したサヤを庇うように立ちふさがった。

「二人とも・・」

、サヤ、無事か?」

油断なく右足を引いて戦闘の構えを取りながら、ハヤテ、ヒュウガは

尋ねた。

「ヒュウガ・・戻ったのね?」

は最も待ち望んでいた相手が駆けつけてくれたことに安堵し、鴛鴦斧を下ろした。


「ずいぶんと遊んでくれたじゃねえかよ!」

「この借りは倍返しだ!覚悟はいいな?」

先の二人に続いて集まってきたヒカル、ゴウキはかんかんに怒って両手にげんこつを作って握り締めた。

「ええい、面倒だ、やってしまえ!」

完全に形勢が逆転したデスフィアスは焦って、配下の者達に命じた。


(木の実の効果は長くは持たない。急げ!)

モークの言葉が腕輪やの脳裏に響き、彼らは星獣剣や鴛鴦斧を構えて

さっそく突っ込んでいった。

ハヤテ、ヒカル、ゴウキはどかどかと拳や蹴りでヤートットをなぎ倒し、ヒュウガはブルライアットの引き金を

素早く引いて狙い撃ちした。

は噴水の水を蹴散らして走っていくと、リョウマと背中合わせに対峙し、鴛鴦斧や星獣剣を振り回して

向かってくる水兵達をばさりばさりと切り裂いていた。


一方、サヤは酷く動転するデスフィアスに一人、猫拳で襲いかかった。

彼が猫拳をしこたま食らってへとへとになった時、更にの鴛鴦斧がシャッと宙を舞い、

デスフィアスの錫杖を引っ掛けて、奪い取った。

錫杖を取り返そうとした彼は、背後から迫りくる五人の閃光星獣剣と黒騎士のブルライアットを

もろに叩きつけられ、とうとうのけぞって倒れたのだった。








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